【準備が大事】株式投資を始める前にやっておくべき3つのこと
僕も投資にチャレンジしたいなぁ。
新しいことにチャレンジするのはいいことだね。
でも、投資を始める前に考えておいた方がいいことがあるんだよ。
今回は、投資を始める前に考えておくべきことについて説明するよ。
- 最近、投資を始める人が増えている
- 株式投資を始める前にやっておくべきこと
- やっておくべきこと1.リスク許容度を知る
- やっておくべきこと2.投資との付き合い方を考える
- やっておくべきこと3.スモールスタートで始める
- まとめ:【準備が大事】株式投資を始める前にやっておくべき3つのこと
最近、投資を始める人が増えている
最近、投資を始める人が増えているという話をよく聞きます。
「将来への不安から資産運用を考える人が増えている」
「在宅勤務の普及で在宅投資家が増えている」
など、いろいろ理由はあると思います。
探してみると、日本証券業協会がNISA口座の推移を公表していました。
出典:日本証券業協会
これはNISA口座の推移のため、厳密には投資家数とは違うかもしれませんが、NISA口座は一人一つであり、また、収益が非課税となるNISA口座を使わない人はあまりいないのではないかという理由から、傾向は合っていると思います。
これを見ると、ずっと右肩あがりですが、中でも直近半年が一番伸び率が高いですよね。
投資を始める人が増えているということです。
他にも、日本証券業協会のホームページにて、年代別の口座数推移や買付額推移のグラフなどがありました。
詳しく知りたい方は以下のリンクからどうぞ。
NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果について | 日本証券業協会
さて、日本は投資に消極的と言われていますが、上記のように少しずつ投資する人が増えています。
しかし、そもそも日本は金融教育があまりされておらず、投資については知識がほぼない状態でスタートすることになります。(私もそうでした)
そこで、今回は私の経験から、投資を始める前にやっておくべきことをお伝えしたいと思います。
なお、この記事では株式投資を前提に解説しますが、他の投資も同様のことを考えておいた方が良いと思いますので、参考にしていただければと思います。
株式投資を始める前にやっておくべきこと
株式投資を始めようかな~と思った時、まずは以下のことをやっておくべきと思います。
- 自分のリスク許容度を知っておく
- 投資との付き合い方を考える
- スモールスタートで始める
もちろん、証券口座を開設したり、投資の勉強をして知識をつけることも必要です。
しかし、口座がなかったら投資は出来ませんし、さすがに株価の見方や専門用語がわからなければ調べますので、これらは絶対やりますよね。
しかし、前述の3つはやらなくても投資を始められてしまいます。
だからこそ、今回これらをやっておくべき理由を説明しようと思いました。
ちなみにですが、私は事前にやりませんでした。笑
今思えば、やっておくべきでした。本当に…。
そんな自分の実体験をもとに、お伝えしていこうと思います。
それでは一つずつ見ていきましょう。
やっておくべきこと1.リスク許容度を知る
一つ目は、「リスク許容度を知る」です。
投資にリスクは付き物です。
資産が増えることもあれば、減ることもあります。
資産がどれぐらい減っても大丈夫か?ということを知っておくことが大切です。
「資産を減らすことを考えていてどうするんだよ」と思われるかもしれませんが、実際に資産は減ります。
一般的に、個人投資家の6割以上が損していると言われており、初心者投資家ともなれば、もっと高い割合で損をしているのが現実です。
そのため、損をすることを考えておく必要があります。
自分の資産を守るのは自分です!
繰り返しになりますが、投資にリスクは付き物です。
もちろん、日々の銘柄分析や戦術・経験でリスクをある程度下げることは出来ますが、予期しないことは必ず起きます。
例えば、KDDI<9433>の株ですが、業績良し、配当良し、株主優待良しと、超優良企業ですが、最近のスマホ料金値下げ圧力のせいで、直近株価を大きく下げています。
出典:株探(かぶたん)
左側の3月19日の2,658円が、感染症の影響で下落したときの底値です。
一方、右側の9月30日の2,604円が、値下げ圧力を受けて下落した現時点の底値です。
他にも要因があったりするのですが、だいたいこのような解釈でいいと思います。
4月以降、感染症のショックから素早く立ち直り、順調に株価を戻していたのですが、一気に下げました。
感染症の時よりも値下げ圧力時の方が下落してしまったんですよね。
もっと下落するかもしれませんし、回復するかもしれませんが、正直わかりません。
(KDDIは値下げすると発表しているので、少なからず売上や利益は減りますからね)
このように、いつ何が起こるかわからないのが市場です。
やはり、リスクに備える必要はあります。
ちなみにですが、個別株式売買自体、リスクは高めかなと思っています。
景気が良くても、投資先の企業が事業に失敗したりネガティブニュースが出たりすると株価は下落しますからね。
もっとリスクを下げたければ、投資信託やETFなど投資のプロが運用する商品も検討しましょう。
さて、リスク許容度の決め方ですが、人によっていろいろあるようです。
ただ、はっきりと言えるのは、余裕資金で投資をするということです。
前述のように、株価が下落してしまうと、戻るかわからないし、戻ったとしても何年もかかる場合があります。
そのため、直近の生活費まで投資にまわしていると、下落中に損を覚悟で現金化しなくてはならなくなります。
損を覚悟で売ること自体悪いことではありません。損切りは大切です。
NGなのは、売りたくないのに売らざるを得ない状況になることです。
私は、生活が立ち行かなくなるのは何としてでも避けたいので、少なくとも1年間の生活費を預金に残すようにして、残りを投資資金としています。
生活費は以下の記事で紹介した方法で作成したライフプランをベースにしています。
ちなみにですが、「リスク許容度 診断」で調べると、リスク許容度を判定してくれるサイトがいくつか出てきます。
いろいろ試してみたのですが、どこもどんな金融商品構成がおすすめかを教えてくれる感じでした。
私としては、あまり結果に納得できなかったし、そもそも初心者の方はピンと来ないだろうなと思ったので、ここでは紹介しません。^^;
買う商品の種類・構成も大切ですが、まずは現有資産の内、どれぐらいを投資にまわすのかをしっかり考えましょう。
考えたくもないのですが、無くなっても生活していける金額で投資を始めましょうね。
やっておくべきこと2.投資との付き合い方を考える
二つ目は、「投資との付き合い方を考える」です。
投資スタンスにもよるのですが、投資を始めると以下のようなことを行います。
- 経済ニュースや市場動向のチェック
- 投資についての勉強
- 保有銘柄の状態確認、管理
- 投資対象の調査 などなど
これらが絶対必要というわけではないのですが、私はやっておいた方がいいと思いますね。
さて、ここで何が言いたいかと言うと、結構な時間が必要ということです。
何も考えずに始めてしまうと、いつの間にか仕事や家庭などに悪影響を及ぼすかもしれません。
そうならないためにも、まずは今の生活の中でどんな投資をしたいかを考えておきます。
これが、投資との付き合い方を考えるということです。
投資を始める時、投資のことばかり考えがちですが、現在の仕事、生活をどうしたいかもセットで考えることが大切なのです。
とは言え、初心者の方は全然イメージが出来ないかと思いますので、まずは以下のことを考えていけばいいかなと思います。
まずは、投資とトレード(投機)の違いを理解する
「いや、株式投資と言えば投資でしょ!」って思うかもしれませんが、「投資」と言いながら「トレードのようなこと」をしている人が多いんじゃないかなと思います。
もちろん、投資とトレードの両方をやることが悪いというわけではありませんが、違いをしっかり理解して使い分ける必要があります。
■投資
投資とは、企業の成長に期待して資金を投じることですね。
楽しみにしながらその時を待ち、成長した暁には株価も上昇していますので、株式を売却して利益が得られる仕組みです。
または、企業利益の還元である配当金や株主優待を貰い利益を得ます。
企業成長には時間がかかりますので、長期間投資するイメージですね。
ゲームで例えると、「放置系育成シミュレーションゲーム」のようなものですね。
まずは、有望株(優良企業なのに株価が割安だったり、将来ヒットする商品づくりをしている など)を探します。
見つけたら、それが本当に成長するかをいろいろ分析し、納得したら投資して、じっくりと待ちます。
■トレード
一方、トレード(投機)とは、株価を見て資金を投じることですね。
トレードは、1日から数週間の短い期間で株式売買を行い、価格差で利益を得ます。
そのため、企業成長よりも、このあと買い注文(売り注文)が集まるか?などが重要で、投資家(またはAI)達の動向を分析します。
ゲームで例えると、「オンラインバトルゲーム」ですね。
投資家(またはAI)と激しく戦います。
「この株を売る!」「この株を買う!」となったら株の売買は成立するのですが、その後、値上がりしたら株を買った人の勝ちですね。(現物取引の場合)
プロ相手に対戦しないといけないので、初心者はなかなか勝てません。
(市場には罠もいっぱいですしね…)
「放置系育成シミュレーションゲーム」と「オンラインバトルゲーム」では、全然違う戦略が必要なのですが、これが同じ銘柄の株で日々取引されています。
じっくり育てていてもバトルに巻き込まれます。
強い気持ちが無ければ惑わされてしまい、いつの間にかバトルに参加してしまうのです。(そして、バトルは専門分野ではないので負けます…)
そんなことにならないように、自分のスタンスをしっかりと決めてから挑みましょう。
さて、違いを理解したら、次は今の生活に投資を組み込むイメージをしていきます。
次は、今の生活に組み込んで想像してみる
次は、1日24時間の中に、自分の思う投資を組み込んでいきます。
毎日、何時間ぐらい投資に割けますか?
ほとんど割けないのであれば、長期投資一択かと思います。
買う銘柄を探すのは時間をかけてしっかり行い、タイミングを見て買付さえすれば、あとは基本触らないのです。
または、投資信託などを定期買付(毎月1万円買い付ける)をするかです。
1~2時間程度避けるのであれば、個別株式売買に調整してもいいと思います。
ただし、仕事をしている人がトレードをするのはかなりしんどいのでおすすめしません。
今だからこそ言えるのですが、投資を始めた当時の私はこのあたりが理解できておらず、サラリーマンのくせにトレード(の真似事)を始めてしまい、以下のような悪影響が出ました。
- 株価が気になり過ぎて仕事が疎かになる(精神的に不安定になり、仕事の質も低下する)
- 打ち合わせなどでベストなタイミングで売買出来ない(結果的に損失が出る)
- 休みを取っても、一日中株を見ている(家族に白い目で見られる…)
事前に「自分は長期投資スタンスであり、仕事や家庭は現状維持を目指す」とさえ決めておけば、株で夢中になってきたとしても、自分を抑えられるかもしれません。
投資は、生活の一部になるので、今の生活とのバランスが大切です。
今の生活に合わせて、無理なく投資をしましょう。
とは言え、やってみないと想像できないと思います。
そこで、次のやっておくべきこと「スモールスタートで始める」が大切になります。
やっておくべきこと3.スモールスタートで始める
最後は、スモールスタートで始めるです。
「やってみないとわからない!」という方、私もそうでした。
やってみないとわからなかったです。
是非やってみましょう。
ただし!少額から始めましょう!!
通常、株式の最低売買単位は100株となります。
2020年10月23日現在、任天堂の株は「55,030円」となっていますので、100株だと5,503,000円必要になります!
すべての企業の株がここまで高くはありませんが、少なくとも数万円~数百万円必要になります。
仮に、10万円の株が5%下落すると、5,000円の損失になります。
当然、上昇すれば同じだけ利益になりますが、初心者がいきなり継続して利益を得られるようになるのは困難です。
そこで、まずは1株から購入できるサービスを使って、スモールスタートをしてください。
もしかしたら、全然利益が出ずにつまらないかもしれませんが、いきなり稼ごうと思わないことです。
知識・経験を積むのが先です。
新入社員として就職するのと同じで、基本的にはいきなり戦力になりませんよね。
会社でも1年目は経験を積むのが優先です。
その分の費用は会社が負担してくれています。(会社としては赤字なのです)
投資も同じで、最初は経験を積むのが優先で、赤字になる(損失が出る)ものなのです。
1株から始められるサービスとしては、SBIネオモバイル証券やLINE証券などがあります。
是非チェックしてみてください。
なお、株主優待は100株以上という条件が付いていることが多いので、企業の優待情報は要チェックです。
私は、いきなり100株単位で取引を始めてしまい、初心者でありながら、数十万円以上というお金を投資してしまいました。
そして、数万円単位で資産が増えたり減ったりしていき、仕事が手につかず落ち着かない日々を過ごしていました。
そして、最終的には結構資産が減りました…。
なので、私のような人を減らすためにも、まずは少額から始めてみてください。
市場は本当に思うようになりません。
前述のように、個人投資家の6割以上が負けていると言われていますので、本当に少額から始めた方がいいです。
市場は逃げません。
投資は10年20年続けるものなので、最初は少額で始めても後悔しないと思いますよ。
まとめ:【準備が大事】株式投資を始める前にやっておくべき3つのこと
いかがだったでしょうか。
今回は、株式投資を始める前にやっておくべきこと3つを紹介しました。
- 自分のリスク許容度を知っておく
- 投資との付き合い方を考える
- スモールスタートで始める
1は将来の生活を守るため。
2は現在の仕事と生活を守るため。
3は1と2のイメージ固め、調整のため。
これらは、最初だけでなく、常に意識しておくべきことになります。
投資に慣れてくると、どんどん新しい手法を試したくなります。
すると、最初は大丈夫でも、仕事や生活に支障が出るようになっていくかもしれません。
ワークライフバランス(仕事と生活の調和)と同様に、トーシライフバランス(投資と生活の調和)を目指しましょう!
あ、トーシライフバランスは私の思い付きで作った言葉です。
投資は英語で「インベストメント(investment)」ですが、長かったのでやめました。笑
以上です。
少しでも参考になれば幸いです。