【魔女の旅々】それぞれの選択の先には何があるのか【アニメ第12話】
今週のアニメ魔女の旅々は「選択の先にある世界」
今週の魔女の旅々は、『ありとあらゆるありふれた灰の魔女の物語』というタイトルでした。
最終回ということで、どんな内容か楽しみにしていましたが、過去に訪れた国が登場したりと、これまでの集大成として楽しめました。
コンセプトは明確で、「選択」でしたね。
選択の先にあるもの…それは…
詳しく見ていきましょう。
いろんなイレイナ達が生み出すものは
まずは、お話の概要をまとめます。
「あなたの願いを叶える国」と書かれた国を訪れたイレイナ。
「お金持ちになりたい」とつぶやきながら入国しましたが、そこにはこれまで訪れた国が入り混じった世界がありました。
その世界で、自分以外の16人のイレイナと出会います。
「知的なイレイナ」や「アホなイレイナ」、「中二病なイレイナ」から「ゾンビ(グール)イレイナ」まで多種多様でした。
中でも、「粗暴なイレイナ」は他のイレイナを攻撃しており、主人公のイレイナも攻撃されることに…。
なんだかんだで「粗暴なイレイナ」と「主人公のイレイナ」の一騎打ちに。
実力が拮抗しており、最後は二人とも魔力を使い果たし地面に倒れ込みました。
そして、「粗暴なイレイナ」から衝撃の事実が告げられます。
実は、「粗暴なイレイナ」は、アニメ第9話「遡る嘆き」のラストのトラウマを克服できず、自暴自棄になったイレイナだったのです。
ここにいるイレイナ達は、「主人公のイレイナ」が選択しなかった先に存在するイレイナ達でした。
その後、「粗暴なイレイナ」はみんなと和解し、全員の経験を詰め込んだものを一冊の本にしました。
その本のタイトルは「魔女の旅々」。
目を覚ますとそこは一面草原で、まるで夢であったかのようでしたが、その手にはみんなで作った本「魔女の旅々」がありました。
■いろんなイレイナ達
出典:TVアニメ『魔女の旅々』公式サイト
■これまでのことを語り合う「主人公のイレイナ」と「粗暴なイレイナ」
出典:TVアニメ『魔女の旅々』公式サイト
内心、「あの時、違う方を選択していたらどうなっていたのだろうか…」という興味があったために、このような世界が生み出されました。
個人的に、は中二病のイレイナが右目の眼帯に手を当てて「黒龍さん的な…」と言うシーンが好きです。
魔法使いなのに中二病になるのか?笑
なお、アニメでは目を覚ましたら手元に本があり…という展開で終わりですが、原作だと黒幕と真実が語られているそうです。
興味のある方は原作第三巻を読んでみてください。
選択しなかった先には何があるのか
今回のテーマである「選択」ですが、人は日々、様々な選択をしています。
その選択の先にある世界は、パラレルワールドとして語られることも多いですね。
そんな現実とは異なる世界ですが、確かに想像してしまいます。
「この選択が最善だったのだろうか?」
「もっと良い選択肢があったんじゃないのか?」
これらは、想像は出来ても実際はわからないんですよね。
想像を膨らますのは楽しいのですが、その想像に振り回されないようにしたいですね。
結局、想像する内容は自分次第なのですから。
「今が最適!」と思えばそうだし、「今よりもっといい未来があった…」と思えばそうなのだと思います。
どうせ正解なんてわからないんだったら、仮に失敗しても「今が最適!」「もっと悪い結果の未来もあった」と考える方が自分を守れますよね。
「今よりもっといい未来があったはず…」と考えることは簡単で、自分を責めたり逃げたりしがちですが、その思考の先に一体何があるのか…いいことありますかね??
目先の利益・感情だけではなく、最終的に自分をどうしたいのか?を考えて長期的な視点で考えていくことが大切なこともあります。
もちろん簡単ではなく、正論(べき論)にはなりますが、そうある方がより良いのは確かですからね。
そういう意味では、どうやったかはわかりませんが、「主人公のイレイナ」がトラウマから立ち直ったのはすばらしい選択だったと思いますし、16人のイレイナの中では一番良い状態だったのではないでしょうか。
アニメ全話の視聴を終えて
今週で最終回となったアニメ魔女の旅々。
当初そんなに観るつもりはなかったのですが、なんだかんだで全話観てしまいました。
基本的に1話完結で、毎回ストーリーが変わるのは個人的に好きだったので楽しめました。
イレイナは、特筆して「良い人」というわけではないと思うのですが、それでも合う人みんなから愛されていました。
それは、「魅力的な人」だからだと思います。
イレイナは、自分軸で物事を考えており、いつも意志がはっきりしているため、頼もしく見えるのかもしれません。(その分、塩対応な態度も取りますが)
また、表面上は面倒事を回避したりしようとしますが、根は優しいんだなと感じます。
この優しさが、しっかりと「相手のために」という基本を抑えているので、感謝され愛されるのかなと思います。
なお、「魔女の旅々」に似た作品に「キノの旅」というものがあるのですが、こちらは原作も読みました。
「短話構成」「旅をしていろんな国を訪れる」「救いようがない展開がある」という点で共通点はありますが、世界観や表現したいことが異なります。
中でも、以下のように主人公設定に差があるために、物語のテイストが結構違うなと感じます。
- イレイナは、傍観者でありたいと思うものの、人と触れ合うことで様々なことを経験し成長している。
- キノは、傍観者になり切っており、「自分が生きる」ことを主目的として残酷な世界と共存している。
私はどちらも特徴があっていいなと思うのですが、最後は好みになるかと思います。
アニメ第二期はあるのか?
アニメの今後ですが、続編はあるのか??
最終話の最後に、アムネシアが登場しました。
今後の展開に大きく関わってくるキャラクターだそうですが、果たしてアニメ第二期はあるのだろうか…。
カフェとのコラボもしており、結構話題のようですが、アニメ放送中での発表は無かったので、円盤(Blu-ray&DVD)の売れ行き次第なのかもしれませんね。
次はもう少しシリアスな話が多い方がいいな~
■楽天市場:魔女の旅々 Blu-ray BOX 上巻 2021年01月27日発売予定
魔女の旅々 Blu-ray BOX 上巻【Blu-ray】 [ AstroNoteS ]
|
■楽天市場:魔女の旅々 Blu-ray BOX 下巻 2021年02月24日発売予定
魔女の旅々 Blu-ray BOX 下巻【Blu-ray】 [ AstroNoteS ]
|
|