【子育てから学ぶ】怒りの種類3つと上手な使い分け
また後輩に怒っちゃったよ。今思えばそんなに怒らなくてもよかった気がするけど…。
うんうん。後で考えてみると、なんであんなに怒ったんだろう…ってなるよね。
ちなみにそれは何のために怒っていたの?
それは…相手のために…。
ふーん、本当かな?
今回は子育てから学ぶシリーズとして、怒りについて考えていくよ。
子育てで感じる怒り
子供が2歳になり始めると、徐々にワガママを言い出しますね。
いわゆる、魔の2歳、悪魔の3歳です。
イヤイヤ 帰りたくない まだ遊びたい
最初はそんなにですが、次第にイライラしてきますよね。
「もうすぐ暗くなるから早く帰るぞ!いい加減にしろ!!」
思い通りにならない子供にイライラする日々を過ごしていた時、ふと怒りに種類があるなぁと感じてきました。
他にも種類があるかもしれませんが、ここでは以下の3つを扱います。
- 思い通りにならずイラっとした時の怒り
- 子供に注意する時の怒り
- 自分自身への怒り
これらって同じ怒りなのだろうか??
その怒りは何のため?
人間(自分)の心理を分析したいときにまず考えたいのは、「それは何のためか?」です。
自分のため?相手のため??
だいたいがどちらかになると思います。
怒りの種類
イラっとした時の怒り
例:
子供がなかなか寝ない。まだ皿洗い終わってないのに。
こんな時、「早く寝なさい!」と怒る。
これは誰のための怒りかと言うと、自分のためになります。
自分のイライラを(無意識に)発散したいというところからきていると思います。
一方、この例では「早く寝る=睡眠時間を長くとる」ということで、子供のためとも言えます。
でも、その怒りは本当に子供のために使っていますか?別に「怒り」で伝えなくても良くないですか??
子供に注意する時の怒り
例:
子供がハシゴに登って落ちそうになってる。
「危ない!なんでこんなところに登るの!!」と怒る。
こちらは子供(相手)のためですね。
本気度を相手に伝える手段として怒りを使います。
この「手段」として怒りを使うというところがポイントですね。
自分自身への怒り
例:
「あの時どうしてもっとがんばらなかったんだ!私!!」
と、後悔交じりに自分に怒る。
こちらの怒りは自分に対してです。
「悔しい、ちくしょう」といった思いですね。
いろんな見方があるのですが、私はこの怒りは自分への叱咤・激励としています。
怒っている状態は辛いですが、「悔しい!絶対に成功してやる!!」と怒りをエネルギーに変えることが出来れば前に進めます。
怒りを前に進むためのエネルギーとして使うのです。(バネのように)
これらの怒りの違い
怒りについて3つ説明しましたが、違いはわかりますでしょうか?
注目したいのが、勝手に出ているのか、怒りを使っているのかです。
「イラっとした時の怒り」は、勝手に出てきているものです。
怒り(感情)に振り回されている状態ですね。
一方、「子供に注意する時の怒り」「自分自身への怒り」は、怒りを目的のために使っていますね。
怒りをコントロールしているのです。
まとめると次のようになります。
怒りの種類 | 誰のためか | 怒りの目的 | 状態 |
---|---|---|---|
イラっとした時の怒り | 自分のため。 | イライラを発散するため。 | 怒り(感情)に振り回されている状態。 |
子供に注意する時の怒り | 相手のため。 | 本気度を相手に伝えるため。 | 自分の真剣な思いを伝えるために怒りを使っている状態。 |
自分自身への怒り | 自分のため。 | 自分を叱咤・激励するため。 | 悔しさをエネルギーに変えるために怒りを使っている状態。 |
怒りの種類ごとの使い分け
さて、それぞれの怒りの種類ごとの使い分けについて考えていきましょう。
イラっとした時の怒りの使い方
この怒りは、自分のためであり、目的がイライラの発散でしたね。
まず、自分のためであるならば相手に向けるのは間違いです!
自分で処理しましょう。
処理の仕方ですが、イライラを発散出来たらいいのですから、
- 自分の好きなこと(夢中になれること)をする
- 誰かに話す(愚痴を言う)
などが考えられますね。
何をするかは人それぞれですが、ストレスを発散する方法は決めておいてください。
事前に決めておくことで、イライラしたらすぐに「後で○○をしよう」と気持ちを切り替えられます。
ちなみに私は自分の好きなことをする、すなわちゲームをして気を紛らわしています。
私にとってゲームをする時間はすごく大切な時間なのです。
子供に注意する時の怒りの使い方
この怒りは、子供(相手)のためであり、目的が本気度を相手に伝えるです。
相手のためであるならば、相手に使いましょう。
ただ1点意識したいことがあります。
「愛をもって怒る」ということです。
??
となるかもしれませんが、相手のためを思っての行動・発言は愛があるものになります。
「相手のため」というのを意識して怒りましょう。
そして、愛のある怒りは、感情ではないのです。
冷静に怒っている状態を目指しましょう。
自分自身への怒りの使い方
この怒りは、自分のためであり、目的が自分への叱咤・激励です。
上手くエネルギーに変えたいですね。
そもそも自分に怒るということは、「悔しい、納得できない」という思いがあるということ。
この思いがあれば、人間成長出来ます。
だから、自分に怒る時点で大丈夫です。
その調子でいきましょう!笑
ただ、怒りの方向を間違えないようにしましょう。
この怒りの使い方は、「自分への叱咤・激励」です。
自分を傷つけたり、他人を傷つけるのは間違いです。
しっかり目的を意識しましょう。
怒りは悪ではない
怒りは決して悪いわけではないのです。
ハサミと同じで使い方が重要なのです。
ただ、ハサミよりも使いこなす難易度が高いですけど。
「怒り」に関する名言
私セレクションの「怒り」に関する名言を紹介します。
人間は、理性によって負けた埋め合わせを怒りによって行うものである
~ホレイショ・アルジャー~
この方はアメリカの小説家です。
イラっとした時の怒りは理性に負けて出てくるというもの。
私は怒り自体を否定はしませんが、理性的に怒りたいところですね。
『負けてたまるか』という怒りの感情が原動力になる。
~羽生結弦~
怒りは、時には大きな革新のエネルギーになる。
~孫正義~
現在も第一線で活躍されている方々ですね。
これは、自分への怒りをエネルギーに変える名言です。
どんなに成功した人でも自分達と同じく怒りを感じているんだなぁと思うと、何だか嬉しくなってきますね。
私も上手く怒りと付き合っていきたいと思います。
まとめ:【子育てから学ぶ】怒りの種類3つと上手な使い分け
この記事では、怒りの種類を3つに分けて説明しました。
誰のためか?目的は?というところが大切ですので、しっかり意識して使い分けていきましょう。
あと、怒りは悪ではありません。
怒り(感情)に使われるのではなく、上手く使っていきましょう。
怒りの種類 | 誰のためか | 怒りの目的 | 状態 | 使い方 |
---|---|---|---|---|
イラっとした時の怒り | 自分のため。 | イライラを発散するため。 | 怒り(感情)に振り回されている状態。 | 相手に向けず、自分で発散しましょう。 スッキリしたら次に進もう。 |
子供に注意する時の怒り | 相手のため。 | 本気度を相手に伝えるため。 | 自分の真剣な思いを伝えるために怒りを使っている状態。 | 相手のことを想って怒りましょう。 そうした怒りは相手にちゃんと伝わりますよ。 |
自分自身への怒り | 自分のため。 | 自分を叱咤・激励するため。 | 悔しさをエネルギーに変えるために怒りを使っている状態。 | 更なる飛躍を目指しましょう。 方向性を間違えないように。 |