日進一歩~考え方を変えて人生を変える~

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考え方を変えて豊かな人生を目指すブログ。具体的には、自己啓発と資産運用を中心に紹介します。

【正論はダメ?】正論(べき論)が嫌われる理由と活用方法

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正論を言われるとイライラするよね。

ストレートに言うね。。。
理論的には正しかったとしても、望んでいないことも多いからね。
でも、正論がダメということは無いと思うよ。
今回は、正論の活用方法について考えていくよ。

 

 

正論とは

正論とは、「道理にかなった正しい理論」という意味です。
「○○であるべきだ」という表現でよく使われるため、べき論とも言われますね。

多くの場面で正論は問題に対する最適解であったりしますが、必ずしも皆に喜ばれる解であるとは限りません。

むしろ、嫌がられるケースの方が多いのではないでしょうか。


世間一般的にも、「正論をふりかざして相手を追い詰める行為」をロジカルハラスメントと言うそうです。

上司が部下に対して行うことが多いみたいですね。

そんな正論ですが、何がダメなのでしょうか?
そして、どう活用したらよいのでしょうか??

正論が嫌われる理由

正論を言われた側が嫌がる理由を考えていきます。

ケースバイケースではありますが、大きく以下の2つがあると思います。

理由1:言われた側もわかっているのに指摘される

自分でもわかっていることを、更に上司などから「そんなこと当たり前だろ」「○○するべきだろ」と言われると、「そんなことわかっているよ!」となり、反発してしまいます。

わかっているのに、執拗に他人から指摘をされると苦痛を感じます。
それでも出来なかった理由があるのに、表面上の結果だけを指摘されると嫌ですよね。

理由2:正論が現実離れしている

正論があまりにも現実離れしている場合に、「そんなこと出来るかよ!」となり、反発してしまいます。

正論は時に現実離れするものです。
実現性の無い正論は、もはや妄想の域になってきますので、これを振りかざされるとたまったもんじゃないですよね。

「何言ってるんだよ。現実を見ろよ。」と言いたくなります。




どちらも、言われた側は「出来ない」という感情を抱きます。

これは、言われた側は現実を中心に考えるからですね。


では、正論を言っても反発されて関係が悪くなるぐらいなら、正論は使わない方がいいのでしょうか??

正論が必要な理由

正論を使うと「ロジカルハラスメントだ!」と言われるぐらいなので、使う方が悪いと思うかもしれませんが、必ずしもそうではないと思います。

確かに、正論は凶器です。

意図せずに人を傷つけてしまいます。

しかし、正論自体は重要な要素です。
「どうあるべきか」という思考は、物事を判断するために必須だからです。

あるべき姿を持ち、それを基準とすることで、一貫した判断が出来るようになります。


「いつも判断がブレない人」っていますよね。
そんな人は、必ずこの「一貫したあるべき姿」を持っています。

この「あるべき姿」を持っていないと、その時の感情、環境などで物事を判断してしまい、その時々で判断がブレてしまうのですね。


では、正論をどのように使っていけばいいのでしょうか?

正論の使い方と注意点

前述のように、正論は自分の判断基準にすべきです。
目的を見失わず、ブレないようにするためですね。

しかし、使い方を間違えるとマイナス効果を生み出します。

具体的にどのように正論を使うのかというと、「正論」をベースに「現実」を考えるのです。


「こうあるべきだけど、ここが少し難しいからこの部分はこうしよう」


これは、普段、自然に行っていることではないでしょうか。

正論は、問題に対する最適解ではありますが、現実はそんなに簡単では無いので、正論と現実を比較して、今、実現性が無いものは、実現性があるもので補います。

あくまで、正論を中心に考えます。
正論は基本的に変わりませんので、一貫した意思決定を続けることが出来ます。


次は、正論を使う際に注意すべきことを見ていきましょう。


注意点1:正論だけを語らない

正論だけを相手に語るのはやめましょう。

正論だけでは話は進みませんし、相手からの反感を買いやすいですからね。
正論をベースにしつつ現実を整理し、実現性のあるプランを話し合いましょう。

注意点2:正論を強要しない

正論を相手に強要しないようにしましょう。

正論は、立場や役割、環境によって変わるため、人によって異なる場合があります。
そんなものを強要するのは、価値観の押し付けになりかねません。

ただし、自分の正論の理解を求めるのは良いことです。
意見の共有ですね。

お互いに相手の正論を受け入れ、現実をどうするか考えることで、シナジーが生み出されます。

注意点3:正論を武器として使わない

正論を相手を責める武器として使わないようにしましょう。

正論は、上手く使えば強力な道しるべになります。
相手と争うのが目的ではないのであれば、共闘の道を選びましょう。

ポイントは、相手が正論を理解していなくても、責めるのではなく、理解してもらうようにすることです。

共闘してシナジーを生み出したいのなら、敵意を向けるのではなく、導くことを心掛けましょう。

注意点4:正論は全体視点で考える

自分の中の正論だけでなく、相手やチーム全体での正論を考えるようにしましょう。

最終的に全体がハッピーになる道こそが、目指すべき形です。
それが前提となる正論を考え、共有しましょう。

注意点5:正論の中で「何を最重要視」するかを決める

正論の中で、「何を最重要視するか」を決めておくことが重要です。

これが無いと、いくつもの正論を生み出してしまい、優先度が決まらなくなります。
すると、せっかく正論を持っていても、一貫した意思決定が出来なくなります。

すべての正論の中で、何を最重要視するかを決めておきましょう。 



以上の5つを心掛けるだけで、相手と良好な関係を築けるだけでなく、より良い道を選択することが出来るようになると思います。

 

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正論を言われた側が気をつけること

最後は正論を言われた側が気をつけることです。

それは、「相手の正論を否定しないこと」です。

確かに、イラっとしたりはします。
でも、正論自体は前述のように大切なものです。

その正論に異論が無いのであれば、正論自体は受け入れましょう。
もし正論に異論があるなら、認識を合わせましょう。


悪いのは使い方の方であることが多く、正論自体は悪くないのです。

まとめ:【正論はダメ?】正論(べき論)が嫌われる理由と活用方法

今回は正論について考えました。

正論は、使い方次第では、目的を果たす道しるべにも、相手を傷つける武器にもなります。

使う側は、相手や全体を意識して使いましょう。


私の周囲にも、常に正論で物事を考えて発言する人がいます。
周囲からの意見に正論で返しています。

その人と周囲は良好な関係とは言いづらいのですが、実は周囲の人はその人のことを認めているんです。

「融通は利かないけど、正しい判断が出来る人」と言う感じです。

こういう人は、味方につけるとすごく頼りになります。
そのため、正論がダメなのではなく、使い方が悪いのかなと思います。

「正論をベースにし、現実を見て意思決定する」

この思考の流れこそが、一貫した意思決定の基本になります。


以上になります。
私は正論をまだまだ上手く使えていませんが、これからも試行錯誤していきたいと思います。
日進一歩。