【ジュニアNISAで何を買う?】廃止が決定したジュニアNISAで海外ETFを買う際に注意すること
- 廃止が決定したジュニアNISAを有効活用したい
- ジュニアNISAで何を買う?
- ジュニアNISAで海外ETFを買う際の悩みポイント
- 改めて、ジュニアNISAで何を買うか
- まとめ:【ジュニアNISAで何を買う?】廃止が決定したジュニアNISAで海外ETFを買う際に注意すること
廃止が決定したジュニアNISAを有効活用したい
ご存じの方も多いと思いますが、まずはジュニアNISAについてまとめます。
2024年での廃止が決まりましたが、その内容も含んでいます。
- 日本に住んでいる0歳~19歳の人が開設可。
- 買付可能期間は2023年まで。
- 年間最大80万円まで非課税で投資出来る。
- 投資対象は、株式、ETF、投資信託等。(一部対象外があるらしいので要確認)
- 非課税対象は、株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益。
- 5年間非課税になるが、ロールオーバーすることで最長18歳まで非課税で保有できる。
- もともと、18歳になるまで資金の引き出しが出来なかったが、廃止となる2024年以降は非課税で自由に引き出し出来る。(廃止により利便性向上♪)
- 引き出しは原則全額引き出しとなる。(課税対象とすれば一部引き出し出来る?)
ざっくりこんな感じです。
買付可能期間が2023年までではあるものの、非課税となるのが大きいです。
(海外商品の場合は、海外の課税はそのままかかりますのでご注意を)
廃止により、2024年以降であればいつでも資金化が可能となったので、初める価値ありです。
ジュニアNISAで何を買う?
まずはジュニアNISAで何が買えるか整理します。
商品 | 特徴 | リスク(私見) |
---|---|---|
個別株式 |
|
投資信託やETFと比べて、 ややリスクありと考える。 |
投資信託 | 商品によるが、分散投資している ことになるため、個別株よりはリスク低。 (リスクは商品により異なるので注意!) |
|
ETF | こちらも投資信託同様、分散投資している ことになるため、個別株よりはリスク低。 (リスクは商品により異なるので注意!) |
2023年までしか買付出来ないということは、ドルコスト平均法(※)が出来ない。
※定期的に一定金額買い付けて、リスク(買付単価)とリターン(利益)を平準化する投資法
そのため、キャピタルゲイン(値上がりによる利益)を狙うよりも、インカムゲイン(配当金による利益)を生み出した方が良いのではないかと考えました。
キャピタルゲインの場合は、値上がりしなかったら利益は出ないけど、インカムゲインの場合は、値上がりしなくても利益を生みますからね。
そして、配当は2024年以降も受け取り続けられますからね。
まさに、金の卵を産むニワトリ!これを非課税で受け取り続けられるのはいいんじゃないかと思うのです。
投資先は、海外にしようと思っています。
日本は…ね。少子高齢化だし。経済が今以上活性化するのかは疑問。
と言うことで、海外ETFで♪
先に結論から言うと、この後、海外ETFは挫折してしまいますので悪しからず…。
ジュニアNISAで海外ETFを買う際の悩みポイント
ジュニアNISAで海外ETFを買おう!と、思い立ったのはいいものの、いろいろ調べていくとデメリット(というか出来ないこと)が多数あり、かなり悩みました…。
悩みポイント1:楽天証券では、ジュニアNISAで海外商品を購入できない
なんと、楽天証券では、ジュニアNISA口座で海外ETFが買えません。
なんで!?って感じですが、買えないのです。
ちなみにですが、NISA口座や特定口座等なら、海外商品は買えます。
うーん…なぜ。
ジュニアNISAで海外商品を買うには、メジャーどころではSBI証券になります。
と言うことで、以降は、SBI証券を前提に整理していきます。
悩みポイント2:未成年のSBI証券口座に外貨入出金が出来ない
SBI証券で未成年が口座を作ることは出来ます。
ただし、SBI証券の口座に外貨を入金または出金するには、
- 同一名義口座
- 住信SBIネット銀行
の両方を満たしている必要があります。(他行から外貨を入出金できない)
そして、住信SBIネット銀行は、満15歳以上しか口座開設出来ません。
我が家は未就学の子供なため、住信SBIネット銀行を開設できず、外貨入出金が出来ないのです。
そのため、15歳未満のSBI証券口座への入出金は円で行う必要があります。
(円の場合は、同一名義口座であれば他行でも入出金可能)
悩みポイント3:SBI証券のドル⇔円 為替手数料が1ドル25銭と相対的に高い
と言うことで、円で入金して、証券口座上で円⇒ドルへ。
出金時は、証券口座上でドル⇒円にして、円で出金する必要があります。
そして、SBI証券でのドル円為替手数料が幾らかというと、1ドル25銭です。(2020年10月現在)
だいたいの証券会社が1ドル25銭なので、SBI証券が特別高いわけではないのですが、相対的に高いです。
往復で1ドル50銭。1ドル100円で考えると、往復手数料が約0.5%。高い。
(100万円を、円⇒ドルにするだけで、5,000円の手数料が掛かる…)
せっかく投資信託よりもETFの方が運用経費は安いのに、為替関連でやたら手数料がかかるという悲しい状況に。
ちなみにですが、住信SBIネット銀行では、1ドルあたり4銭で円に変換出来ます。
SBI証券に比べて手数料が1/6なのです。
でも、未成年口座では出来ないのです…。
悩みポイント4:ならば15歳で住信SBIネット銀行の口座を作ってドルを出金する⇒口座に配当金が眠る
少しでも手数料を減らすとなると、せめて出金は15歳で住信SBIネット銀行口座を作ってからにするということが考えられます。
が、それまで口座で配当金が眠ることになります。
それなら投資信託にして複利効果を狙う方がいいやん!となります。
そもそも、配当金を15歳まで出金できないとか嬉しくないし。
引き出せないお金を眺めるとか悲しいし…。
あと残された手段は、ジュニアNISA口座ではなく、課税される口座で別の商品を買い付けるぐらいですかね。
ジュニアNISA口座ではないので、2024年以降も買付が出来るはずです。
ただ、損した感じがしますよね。
以上です。本当にありがとうございました。。。
何かいい方法があれば教えてください。
改めて、ジュニアNISAで何を買うか
こんな感じで、海外ETFはいろいろともったいないと感じます。
SBI証券だと、ジュニアNISAの場合、海外ETFは買付手数料無料(売却時は手数料が必要)だったりするのに。
さて、ではジュニアNISAで何を買うかですが、私は大人しく投資信託にしようかなぁと思っています。
投資信託にしてもETFにしても、どの投資信託を選ぶかが重要なので、そこはもう少し考えたいと思います。
大切なのは、ちゃんと調べて納得して始めることです。
途中でやり直してもいいのですが、ジュニアNISAは買付可能期間が短いので先にちゃんと調べました。
残念だけど、納得出来たのでよかったです。
最後になりますが、どの商品を買うかは、およそ以下の観点で選べばいいかと思います。
- 低手数料、配当、優待狙い なら、個別株式。(企業業績、企業環境のウォッチが必要なので注意)
- 個別株よりは低リスク、複利効果狙い なら、投資信託。(商品選びに注意が必要)
- 個別株よりは低リスク、配当金狙い なら、ETF。(商品選びに注意が必要)
余談ですが、投資信託やETFは、よく「ほったらかし投資」と言われますが、個人的には世界情勢や景気動向、各セクターの動向などは定期的に把握して、必要に応じて投資戦略の見直しは必要と思っています。(長期投資で頻繁に売買するのはおススメしませんが)
そのため、あんまりほったらかしという表現は好きではないですね。(投資はそんなに甘くないと思っている)
まとめ:【ジュニアNISAで何を買う?】廃止が決定したジュニアNISAで海外ETFを買う際に注意すること
今回は、あえて整理せずに記事にしましたので、ここでまとめておきます。
- ジュニアNISAは2024年に廃止されるが、廃止により2024年以降はいつでも資金の引き出しが可能になり便利になった。
- ジュニアNISAで投資可能なのは、個別株式、投資信託、ETF。
- ジュニアNISAで海外ETFを買う際は以下に注意。
- 楽天証券では、ジュニアNISAで海外商品が買えない。
- SBI証券では、ジュニアNISAで海外商品は買えるが、外貨の入出金手段が無い。
- SBI証券上で円⇒ドル、ドル⇒円に変換すると、1ドルあたり25銭の手数料がかかる。
- そのため、配当金の活用方法は、1ドル25銭で円に換えて出金するか、口座に眠らすか、課税対象としてドルで再投資するかになる。
- 低手数料、配当、優待狙い なら、個別株式。(企業業績、企業環境のウォッチが必要なので注意)
- 個別株よりは低リスク、複利効果狙い なら、投資信託。(商品選びに注意が必要)
- 個別株よりは低リスク、配当金狙い なら、ETF。(商品選びに注意が必要)
以上、参考になれば幸いです。